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二次創作に関することを中心に後ろ向きに呟いております
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 桜の散るのを眺める。音もなくはらり、はらりと散る淡い桃色の花弁は、それを掬おうと伸ばした私の手の指の間をすり抜けて散っていく。私はまじまじと自分の手を見つめた。徐にゆっくりと指を閉じては開く。それから手を空に翳した。桜の向こうに蒼い満月が見えた。

「何をしている」

 突然背後からかけられた声にはっとして振り向くと、滝夜叉丸が此方を見ていた。外に跳ねた前髪に、桜のひとひらが浮かんでいる。

「桜を」
「見ていたのだな、三木ヱ門」

 うつむいてぼそりと私が漏らした声を、滝夜叉丸が受け取った。そのまますたすたと私の隣へ歩いてくると、彼も散り行く見事な桜を見上げた。私も何も言うべきことが見つからなくて、同じように再び視線を上に移した。落ち着かなくて横目で彼を見やると、滝夜叉丸は目を細めて、桜を観賞していた。まだ桜のひとひらは髪に残ったままだ。

「夜桜見物とは中々粋なことをするな」
「別に、ただ綺麗だったからここへきた」
「それが粋だと褒めているのだ」
「滝夜叉丸、」

 私は手を伸ばすと、彼の髪に淡い色を落としていた桜をすくい取った。桜は呆気なく私の手の中に収まって、少し待って、ゆらりと吹いた夜風にひらひらとどこかへ消えていった。
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