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(いつだってそうだ)
やっつけ気味に書類に筆を走らせる。澱んだ空気に噎せそうになった。君は僕を残して行ってしまう。ついていこうと追い付こうと必死になる僕を気にもとめず、遠いところに行ってしまう。汗が顎を伝って、書類にぽとりと染みを作った。
(ねえ、君は何処へ行ってしまうの)
死んでしまうほど暑い筈の部屋の中で、僕はぞくりとした寒気に襲われた。進んだ先に死が待っているとしても、何の躊躇いもなく君は飛び込んで行くのだろう。筆をぐりぐりと押し付けると、文字がじわりと滲んだ。僕の存在は君にとって枷にすらならないのだろう、僕はとてもちっぽけで、君に気付かれることもなく、ただ、
「弓親、」
障子越しにくぐもった声がした。はっとして障子を開けると、眩しい日光に瞳を衝かれ、くらりとした。日光はすぐ僕を呼んだ男の影に隠された。一角が妙な顔をして僕を見ていた。
「こんな暗くして、何やってんだ」
「君こそ、」
「そんなことより、ほれ」
僕の言葉を遮り、一角は僕の目の前に何かを突き出した。近さに焦点を合わせるまもなくそれを受けとると、ひやりと冷たかった。
「日番谷隊長から貰ってきたんだ。食えよ」
そして僕の頭を一つくしゃりと撫でると、するりと部屋に滑り込み、一角は何事もなかったように書類に向き合っていた。言いそびれた文句のやり場に困り、僕は受け取った氷を一口含んだ。冷たさと微かな甘味が口に広がり、吐き気も苛立ちもすうと治まる。
(嗚呼、…ずるい)
どうだ、美味いだろと笑いかける一角に、僕はほんの小さく頷いた。
+++
考えすぎ
段ボール開けた瞬間檜佐木でうらがえしたら弓親で発狂しそうになりました。
吉良涙目。
そんでですね、私の目が悪かったんですけど、
どうしても一点弓親の作画で気になるところがあって、(以下追記/変態注意/私が)
ってことは瑠璃弓のにゃんにゃんとか鬼角のお父さんっぷりとか、
瑠璃鬼とか鬼瑠璃とか風瑠璃とか(あれ?)
そういうのをあますところなく見つめられるということですねっ!
受験の合間に見ます!はー楽しみ!
そんでやっぱりラブローズと角弓は似てると思うよ!
ラブ(突っ込み)
・直接攻撃系の斬魄刀(微妙に鬼道も入ってるかな)
・二.五枚目(でもかっこいい)
・旦那
ローズ(意図せずボケ)
・鬼道系の斬魄刀
・美形
・嫁
ほらー!一角と弓親じゃないか!!飛躍しすぎ感否めないけど!
もちょっとラブローズが活躍してくれることを願いつつ、今日も元気に勉強してきます。
なんかラブローズって言葉卑猥だな。
「ねえ、」
「なんだい」
「あのときどうして檜佐木副隊長相手に僕の能力を使ったの?
君のお友達とだって、そんなに距離離れていなかったじゃないか。バレてたかもよ」
「いや、まあ、そうだけど…」
「なんで? なーんでなんで」
「ああもう、うるさいな。大した理由じゃないよ」
「その大したことない理由が知りたくて聞いてるんだ」
「…だからあ」
主は端正な顔を一瞬歪めて、面倒くさそうな顔をして僕を見た。
「このネックウォーマー高いのに、あいつ容赦なくヒモ切るんだもん。当然の報いだろ」
「………」
「あのシャルロッテとかいう変態もそうさ。あんな虚閃撃つなんて何考えてるんだか。
…何その顔、なにか文句ある?」
「………っ、あっははは!
全然文句ないよ! 僕きみのそういうところ本当大好きだと思う」
「そう。僕もきみのそういうところ、嫌いじゃないと思うよ」
+
っていう、弓親の秘密。
君のちくちくする霊圧がはじけるのを感じたので、僕はとっさに(あ、痛い)、と感情をすり替えた。
――いや、大人げないな。
しばらくその刺すような、こそばゆい霊圧を身体に受けてから、僕は小さく笑った。
一時は指でもみ消せるほどの仄かな炎になってしまったそれは、今は轟々と燃え盛っていた。
その糧となるものが憎しみなのか、決意なのか、いったいどちらであるか見当はつかない。
ほほえんだ僕を見たようで、隣に横たわる一角が、おい、と不審そうな声をあげた。
僕はゆっくりと瞼を開けた。
世界はとても澄んでいて、美しくて、そして尊かった。
(嗚呼、生きていて、良かった)